オリエンタル鍍金の過去をサカノボル Vol.11

2022.02.28 月曜日

昔のトラック

 

前回のつづき、時代背景は前後します。

工業用硬質クロムめっきの出張めっき

工業用硬質クロム(Cr)めっき素材の対称品の大きさは、手の平サイズから大きい(最大15ton/ヶ)物まで種々雑多であり、大きくてどうしても移動できないとか、搬入できてもめっき設備に対応できないとか、しかし工業用硬質クロム(Cr)めっきはどうしても施す必要あるものについては、

クロムメッキ①

クロムメッキ②

ステンレス(SUS)製のタンクを製作(漏洩有無などを厳重にチェック)、当社のトラックの荷台に固定し、タンク槽内にクロムめっき液を入れ、目的地迄運び、予めPP製の樹脂槽を準備し、重量物と大きさから走行クレーン下に設置、PP槽へクロムめっき液を移し、電気ガラス管ヒータで加温しながら、並行して循環ポンプで液の循環(攪拌)を行い、持ち込んだ整流器、給電の為のケーブル結合などセッテングを実施後めっきに取り掛かり、工業用硬質クロム(Cr)めっきを行ったものです。

本社正面

目的地へ向かう当社のタンクローリー車の前後には必ず先導者と異常があってはならない為、後続車が確認尾行し、行き帰りしたものです。(今では簡単に考えられないこと)

重厚長大産業の高度成長期でもあり、この様な出張めっきは夜間を利用(徹夜作業)し、4~5人のメンバー(営業・技術含む)が交代で監視しながら、車の中で仮眠した。

翌日は通常に業務をこなし、普通に仕事をしていた。