総務の研修

2018.01.18 木曜日

昨日はオリエンタル鍍金で大変お世話になっている杉原社会保険労務士による総務部の研修でした。

この杉原彰先生は労務管理コンサルタントや、社員の教育、訓練なども行っており、大阪商工会議所で相談員としてもご活躍されている先生です。オリエンタル鍍金では欠かせない存在の先生です。

くるみん

その杉原先生により、去年取得した「プラチナくるみん」についての社員研修が行われました。

「くるみん」とは「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証です。「くるみん」の認知度は非常に高く、平成28年12月末時点で2,634社が認定を受けています。さらに、平成27年4月1日より「くるみん」認定をすでに受け、相当程度両立支援の制度の導入や利用がす進み、より高い水準の取組みを行っている企業を評価し、継続的な取組みを促進するため、新たに「プラチナくるみん」認定が始まりました。平成28年末時点での認定企業は108社です。

オリエンタル鍍金のある兵庫県ではわが社を含め、4社の企業が認定を受けています。この「プラチナくるみん」はクリアしないといけない公表事項が8つあります。

①男性労働者の育児休業の取得(300人以下の一般企業には特例あり)

②女性労働者の育児休業の取得

③3歳から小学校にあがるまでの子を育てる労働者のための短時間勤務制度の措置

④、⑤ 育児従事者の労働時間の管理

⑥女性労働者の育児休業取得率

⑦育児休業を取得した女性労働者の復帰率

⑧育児休業を取得した女性労働者や育児をおこなっている女性労働者が活躍できるようなキャリアアップのための支援や取組みの実施

この8項目をクリアするのは大変難しいことです。「プラチナくるみん」の認定企業が108社と少ないのも頷ける気がします。

昨日の研修の中で杉原先生が仰っていたことに興味深いものがありました。現在の日本が抱える大きな門題「高齢化社会」。この問題で大きな影響を受けるのが、やはり労働力の低下です。これは国力」の低下にも繋がってしまいます。

そこで安部内閣が力を入れている取組みが女性の社会進出の支援なのです。女性の労働力に期待をしているということです。

私も16年間の会社員としての経験の中でこう言っては何ですが、男性よりも向上心を持ち、柔軟性を持ち、責任感のある女性を何人も知っています。しかし、女性だということで、いつか子供を産むことで育児休業を取得したり、復帰しても子供が原因で休みがちになるだろうという目でみられ、責任のある立場になかなか着かせてもらえない会社がほとんどではないでしょうか。

育児

しかし、長い目でみれば、子供に手をとられる20代から40代が過ぎても会社に勤めてもらえる期間は10年~20年あるのです。その期間で期待できる労働力は決して小さいものではないはずです。

昨日の研修でとても大切だと感じたことは育児休業を取得する人、育児に従事する人、その方達は会社の財産だということ。そしてその思いを私たち総務部を中心に会社全体で共有しないといけないこと。

私が勤務する西神工場にも育児休業中の人、もうすぐ出産を迎える方達がいらっしゃいます。その方達が意欲を持って職場復帰できる環境を作っていきたいなと思います。